ガウディアフタヌーン

なんだか普通のアメリカ映画っぽくないへんてこな雰囲気が気になって、最後まで観てしまった。中途半端なハートウォーミングコメディ、といったところか。いわゆる「負け犬」女性のスペインでの静かな暮らしに、服装倒錯者(性転換した元男性)や、その夫(妻)?である性同一性障害の女性、バイセクシャルのショーパブ経営者の男性など、少数派の人々が闖入してわけのわからないドタバタを演じる、という話。

スペイン(カタロニア)の風景の中で、リョサマルケスの名前が出てくるなど、ヨーロッパ&南米のマジックリアリズムの雰囲気がして映画の最初はぐっとひきつけられるんだけど、後半はものすごく凡庸なアメリカ映画みたいになっちまった。竜頭蛇尾という形容がこれほどマッチする作品も少ないと思う。

原作はどうなんだろう。少しだけ興味がわいた。