SF進化論〜月世界旅行からスタートレックまで(後編)

昨日に引き続き、ヒストリーチャンネルで観る。
今回は、小説の話はほとんど出ず、スタートレックスターウォーズを中心とした映像作品を中心に構成されている。特に、スタートレックについては重点的に扱っていた。西部劇の脚本家だったジーン・ロッデンベリーが NBC に依頼されて SF 作品のパイロット版を作った時の逸話などが豊富だ。
パイロット版を見た NBC の反応は次のようなものだったらしい。

  • いい作品だが、違うパターンのパイロット版を作って欲しい
  • スポックは出さないで欲しい。とがった耳が悪魔的なイメージだから。
  • 副長役が女性なのは違和感があるから、男性に変えてくれ。

これに対して、ロッデンベリーは次のように対応した。

  • スポックははずせない。
  • 副長役の女優には、降りてもらう。お詫びの印にその女優と結婚する。*1

その結果、独立系ネットワークで放送されるようになったのが、スタートレックということである。

SF 進化論 ~月世界旅行からスタートレックまで(後編) [DVD]

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私は「警察官をしていたジーン・ロッデンベリーが、いくつかのテレビ局に話を持ち込んで断られたが、あるプロダクションで受け入れられてスタートレックが誕生した。」のようなテキトーななりゆきを信じていたので、、今回の話は新鮮だった。
番組とは別に、「de-club.net」に、スタートレックの誕生秘話を詳しく解説した「宇宙大作戦の誕生まで de-club.net」というページもある。述べられている話は「進化論」の番組で紹介されたものとは少々ずれがあった。

*1:結局、通信士役で出演したが