携帯電話 SH506IC

事情があって携帯電話を持つことになった。
興味がないので、こういうのに詳しいヨメに適当に選んで買ってきてもらった。

http://www.itmedia.co.jp/mobile/special/sh506ic/

テキストファイルを読むリーダーとして使えるみたいなので、青空文庫の内容を miniSD カード経由でPCから移して読むことが出来るかどうか試す。
最初は miniSD カードの \BOOK にプレーンテキスト、拡張子 txt で保存して携帯電話から「ケータイビューア - 電子辞書&ブック」で読み出そうとしたがファイル名がリストに出てこない。
そこで、保存場所が悪いのかと思って、\PRIVATE\SHARP\DOCUMENT に保存してみた。すると「ケータイビューア - ドキュメントビューア」でファイル一覧が表示されるようになった。しかし、専用のビューアが起動するが、印刷イメージっぽく加工されていて、気軽に読めるような状態ではない。
しばらく悩んだ。そして、取扱説明書のマニュアルの該当部分の前後を眺めていたら、457ページに次の一節があった。

miniSDメモリーカードをパソコンなどで利用した場合、miniSDメモリーカードの管理情報を更新する必要があります。

お、これだ。
説明書にしたがって「管理情報の更新」をおこなうと、\BOOK に入れておいたテキストファイルがきちんと読めるようになった。しかもテキストファイルを開いた状態で、サブメニューから縦書き、横書きの切り替えや文字サイズの変更、さらにルビ付にするかそのまま表示するかも選べる。青空文庫などで採用されているルビ付の表記を解釈してきちんとルビとして表示してくれるのには感動した。青空文庫は当然ながら古い作品が多いので、ルビ付きは助かる。このルビの記述法は XML かなにかで規定されているのだろうか。

早速、芥川龍之介森鴎外夏目漱石、スウィフト、などの好きな作品や、横光利一海野十三などの未読の作品を取り込んでみる。

最近、本の紙をめくるのも面倒なので、携帯で簡単にページ送りができるのは便利。もし電車通勤などをしているなら、ぜひその間読書したいと思わせる快適さだ。
新刊も試したくなる。そういえば、村上春樹アフターダークもほったらかしだし。

しかし、書籍の装丁や紙の手触りまでこだわっていた谷崎潤一郎が生きてたらどう思うだろう。貧しい、って言われるのかな。