東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ

東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ

会社の図書室にゴーンさんの本を返したときにたまたま目についたので借りてみた。遥洋子は、はっきり言って私にとってはキライな方に分類される芸人。
ただし、フェミニズムには興味があるし、遥洋子の何が嫌なのかも気になるので読んでみた。すぐ読める。フェミニズムの話題というより、東大の上野千鶴子ゼミに通った際の体験談がほとんど。それはそれで面白い。また、フェミニズムでどんなことがテーマとして取り上げられているのかを推測するためのネタ程度の情報はある。

ただ、ここで「ケンカ」を学んだはずなのに、テレビ番組のコメントではあんまり「キレ」を感じないなあ。役立ってないようだ。
まあ、読み終わったのがまだ全体の 2/3 程度なので、残りを全部読んでから結論を出そう。

なお、この本の描写が正確だとすると、東大の上野ゼミはやはりかなりハードにやっているようだ。
私も行くまでは、大学はレジャーランドみたいなとこだと思ってたが、実際はしんどい。大教室の一方的な講義はたしかにまあ聴いてるだけだが、いわゆるゼミのレベルになると、準備が大変。特に私は学力がなかったので、徹夜でフランス語の文献を訳しても自分の割り当て分が終わらなかったり、二人しかいない講義でもう一人が遅刻してきて助教授と一対一になってしまった上に、準備が不十分で絶対零度の冷や汗で体が凍りつくような経験をしたりの連続で辛かった。
会社に入って、ほんとに楽になったと感じた。だって、特に新入社員の時は残業もなく午後5時過ぎに仕事が終われば、あとは予習しなくて済む。自由な時間だ。何をしようが次の日、時間通りに会社に行って座って昨日の続きをはじめればいいのだ。こんな気楽なことはない。土曜日は週休二日制なので丸々休みだ。しかも金をくれるのだ。いや、ほんと就職してよかったと思った。