F1 アメリカグランプリ

赤ん坊に授乳しながら待ったレースは、20台のうち14台のマシンがレースをボイコット。6台のマシンが淡々と走る状態を観ていたら眠くなった。
今のF1はちょうど日本の野球界に似ている。それぞれのチームが自分たちの利益、部分最適を優先することにより、全体最適が図れず、それが結局は個々のチームにも悪い影響を与える。目先の利益に拘泥して最終的に自分の首を絞めているのだ。これは大企業で起こるセクショナリズムなどの問題とまったく同じく、集団の老化現象の一つだ。自分たちの利益の源泉がどこにあるかを見失っている。

FIA を非難する声が高いようだ。しかし、私にはミシュラン勢側にほぼ全ての問題があるようにしか思えない。
ミシュランのタイヤを選んだのは、チーム自身だ。そのタイヤで問題が発生したら、その結果を受け止めなければならないのはチームなのではないか。つまり、10周しかタイヤが持たないなら、10周ごとにピットインして、タイヤを替えればいい。それで、レギュレーション上のペナルティを受けざるを得ないなら、受ければいいだろう。
なぜ、自分たちのチームに有利なルールに変更しないならレースをボイコットする、などという卑怯な提案ができるのだろうか。あきらかに、ドライバーの安全と、F1レース自体の観客からの評判を人質に取って、自分たちが利益を得ようとしているようにしか見えない。