ビフォーアフター

この番組を観ると、リフォームの技と同時に、いかに日本の建築業界に手抜きや、やっつけ仕事が多いかがわかる。姉歯が良心的に思えるほど、素人目に見ても、明らかに危険な建物が多い。今日の物件も、土台のコンクリから壁の基礎部分がずれて、落ちかかっていた。
二階建てで一階部分は駐車場。二階部分のみが生活空間。12坪(36㎡)。
狭小住宅のリフォームはいい。広い建物のリフォームは大味になりがちだが、こんな風に面積がない場合は、設計士が自分の技や、発想の転換を発揮しまくって、少しムリめでも収めてしまう。そこがおもしろい。
洗面脱衣所つきの風呂、トイレと父親用の小さな部屋を一階に作ることで、二階はリビングダイニングと夫婦の寝室、子供部屋だけで構成できる。
子供部屋はやはりロフト風のベッドで空間を縦に使う。一人三畳くらいしかないと思うが、三畳に二人で布団をひいて寝ていたことを考えれば十分だろう。
リビング空間の一部になって狭さを緩和する和室は、夜は夫婦の寝室。ベランダは幅が狭いが、出入りは楽そう。
一階の空間を有効利用したのがミソかな。
なかなかよかった。