第一部完結

非常に大きな代償を払って、主人公の「六花」が自分自身の中のものをはっきりと見出す。ある時期に感じる欠乏感。外から見える客観的な出来事の大きさに関係なく主観的な欠乏。それが表現者を生み出すきっかけなのだろう。この話ではものすごくわかりやすい犠牲ではあるが。深いよなあ。
第一部が完結してしまった。須藤家のメンバーは、第二部になって再登場してくるということなんだろう。境遇の悲惨さで言えば、須藤空美の方がはるかに激烈。もしかして、六花が空美の振り付けをすることになるのだろうか。楽しみである。