大阪学芸高校が発表している「関関同立」大学合格者の半分は実は一人

家に比較的近く、この高校と思われる学生とは道ですれ違うこともあるので、数あるニュースの中から反応してしまった。

関関同立」に合格73人、実は1人だった

 大阪市住吉区の私立大阪学芸高校の1人の男子生徒が昨春、学校から「関関同立」と呼ばれる関西の有名私立4大学を受験するよう頼まれ、延べ計73学部・学科すべてに合格していたことが20日、分かった。高校は受験料約140万円を負担、生徒に5万円と腕時計を贈っていた。

 大学入試センター試験を利用する私立大の多くは2次試験をせず、センター試験だけで合否判定している。同校はそこに目をつけて大量に出願していた。同校は4大学の合格者を「144人」と公表していたが、半数以上がこの生徒1人の実績で、合格者の実数は33人だった。近藤永校長は「今となって思うとやり過ぎと反省している。これだけ合格するとは思わなかった。(合格実績の)水増しと言われても仕方がない」と話している。

 同校は03年春の受験から一般には公開せず「進学奨学金」制度を設け、1学年約600人のうち成績優秀な20人前後の生徒に対し、関西大、関西学院大同志社大立命館大の「関関同立」と京都産業大近畿大、甲南大、龍谷大の「産近甲龍」の計8私大の受験料を負担。入試結果が優秀な生徒には奨励金と腕時計を贈っていた。

 同校によると、男子生徒は公立大の理系が第1志望だったが、「関関同立」の5学部・学科で一般入試の受験を希望。担任教諭は昨年1月、ほかの学部・学科の受験を持ちかけ、了解を得て文系を含む計68学部・学科に出願、合格した。生徒は公立大に進学した。

[2007年7月21日8時34分 日刊スポーツ 紙面から]
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070721-230152.html

ベネッセのサイトの「指導変革の軌跡」というコーナーに記事「目標設定と組織づくりで進学校化を実現させる」が掲載されている。

http://benesse.jp/berd/center/open/kou/view21/2006/10/05shido_06.html

こんなページを見ると、40人くらいが国公立大学へ、100名超が私立大学へ行っている。
関西みたいに私立大学にピンからキリまであれば、成績がどうあれどこかに入れそうな気がするのはたしか。でも、私のように田舎の公立高校出身の人間から見れば、十分じゃないかと思うんだけど。私立の学校って大変なんだなあ。
一学年300人以上いて、大学進学者が150名弱ということは、進学校と言えないってことなのかなあ。