天満から歩いて淀屋橋についた

せっかくだから天神橋商店街を歩いてみる。古本屋が多く、いちいち寄れば楽しそうだが、あんまり時間をかけすぎても疲れるので、ほどほどにして歩く。
南森町の名前がちらほら見え始めて来たら、またもや目の端に気になるものが。こんなところにあったんだ。繁盛亭。落語専門の劇場だ。商店街の横の開けた場所だ。横を見ると大阪天満宮だ。知らなかった。
繁盛亭に入ってみたいと思いつつ、また今度、ということで大阪天満宮へ。七五三だろうか。正装した親子。そして、テキ屋の皆さん。少し歪んだ有名キャラクターがつらそうな笑いを投げかけてくる。どこかの中国の遊園地の悪口言えないよな。ライセンス料絶対払ってないよ。キャラクターたちが辛そうに見えるのは、絵が下手なためなのか、著作権料金を踏み倒され続けているからなのか。

繁盛亭側と逆の出口から天満宮を出ると、親切な立て看板が。「写真を撮るときはお参りの前にどうぞ。あとから記念写真を撮ろうとしても、気崩れた状態を記念してしまいます。」実利的なアドバイスである。さすが大阪の神様は違う。でも、そんなアドバイスなら市役所の職員にしてほしかった。無駄遣いしないように。

ずいぶん長く続いた商店街もそろそろ終わりだ。結局一番栄えていたのは天満駅辺りで、どんどん寂れてくる。繰り返し同じマッサージのチェーン店があらわれてくるのも面白かった。いい加減歩き疲れて足が痛くなっていたので、足マッサージだったら受けてみたい気もしたが、見当たらなかった。

そんなことしている間に、商店街は終わり、大きな道と合流した。松屋町筋だ。見ると道の先は橋になっている。その時は分からなかったが天神橋だ。
ここまで来ると、なんとなく見慣れた場所のような気がする。大きな建物は天満橋の元松坂屋に違いない。右側をのぞきこむと、中之島らしきものが見える。

天満橋まで行って谷町線で帰ろうかと思ったが、天王寺の乗り換えが大変そうなので、淀屋橋まで歩くことにした。それだけ歩くんなら、天王寺乗り換えのほうが楽な気もするが、もう半分ヤケだ。北浜を歩く。中央公会堂をスケッチしている老人。ビルの一階の大きなカフェ。ビルに挟まれた古い小ぶりな洋館を使った喫茶店。みんなコーヒー好きだねえ、と思っていたら淀屋橋に着いた。