簿記3級の試験

簿記3級の試験を受けに興国高校という、名前が非常にライトウイング的な雰囲気の高校に出かけた。
膝の調子がわるいので、天王寺駅からタクシー。思ったより近くてあっという間に着いた。

受験票に「上履き持参」と書いてあったので、タクシーに乗る前に天王寺駅の周りでコンビニを探し、携帯用スリッパを700円近く出して買っておいたのだが、玄関にはちゃんと予備のスリッパを並べてくれていた。無駄な出費をしてしまった。

男子学生が靴をいれるためのビニール袋を配ってくれる。ずいぶん丁寧な対応で驚いた。

校舎はとても立派で、エレベーターもある。試験会場が7階だし、それ以上上の階があったことを考えると、エレベータがないほうがおかしいか。

試験会場は教室。貼り紙などは一切残っておらず、机の落書きも皆無。簿記試験に備えてのことなのか、日頃からきれいにしているのかはわからなかった。教室には7×7で机が並べられており、前後左右にはほとんど隙間がなくずいぶん手狭な印象。私立高校だから教室あたりの人数が多いのだろうか。

実際は、部屋の三分の一程度は机が部屋の後方に寄せられており、受験者用の机は40に満たない感じ。しかも、試験開始が迫るにつれ、徐々に席が埋まるものの、誰も来ない机も結構あった。10以上は開いていた。受験料が比較的安い(2,500円)からか、申し込んで来ない人が結構いるんだろう。

試験官はアルバイトだろうか。他の教室をのぞいた感じだと教師っぽい雰囲気の年配の男性もいたが、私が受験した教室は30代〜40代の女性。試験要領を読み上げる感じは、あまり教師っぽくなかった。あと、興国高校の学生と思われる補助員が一人ずつ教室にいた。なんだか、ずいぶん真面目そうで、最近の高校生の印象と違っていた。

受験者の平均年齢はかなり若い感じ。10代も結構いたようだ。たぶん商業高校の学生じゃないだろうか。

慣れていない私にとっては、時間が足りなかったが、2時間の試験時間のうち40分程で退席する受験者がいた。
私の後ろの席も、残り30分くらいで退席した。試験終了後玄関から出ると、大原簿記専門学校の方がもう模範解答を配っていた。もしかすると、ものすごく早いタイミングで退出するひとは、その道のプロで、試験を簡単に解いてしまって、結果をこういった学校に提供しているのかなあ。

ただ、全国でずいぶんたくさんの受験者がいるのに、たまたま私が受験した会場に、そういう人がいる確率は低いだろう。しかし、だったら、ああいう人は一体どんな素姓のひとなんだろう。