初めてこの番組を観た。なぜかゲストである大貫さんよりも司会である川井郁子のアップの方が多い番組だった。それはそれで、この番組のテーマがはっきりしていていさぎよいと思う。しかし、川井郁子って、東京芸大の大学院を修了して、現在大阪芸術大学教授をしているらしい。そしてなぜか女優として映画にも出演している。よくわかんない人だ。しかし、特にヴァイオリンを弾いている時の表情はたいへん美しく見える。本人もそれを意識していそうなところがちょっと気になるけれども。
対談中心の番組で残念ながらオリジナル曲の演奏はない。唯一ジョニ・ミッチェル「サークル・ゲーム」のカバーを演奏した。豪華なことにこれだけのために小倉博和、フェビアン・レザ・パネが出演。特に番組内では言及なし。パネ氏は演奏曲のアレンジとして名前が出ていたが、小倉さんの方は名前がどこにも出なかったんじゃないか。くーっ。価値がわかってない人は思い切ったことをするもんだ。
- 気の強い子供だった。友達はいなかった。一人でも平気だった。単独行動主義。
- ライブに来てくれるファンも単独行動主義で一人でチケットを買ってくるので増えない。(これは冗句)
- 母も働いていたので、自分も一生働くものだと思っていた。音楽はあくまで一番好きな趣味であってそれで生活していくとは思っていなかった。
- たくさんやったバイトのひとつが五反田の三階建ての喫茶店のウエイトレス。
- ギターを弾くことを店の人に言ったら、放送ブースで歌を歌ったらいい、と言われた。
- 歌を歌っている間は運ばなくていいので、うれしかった。
- 当時歌っていたのはキャロル・キングの It's too late など。
- 一番好きな音楽家はジョニ・ミッチェル。Blue というアルバムが強烈だった。難しすぎてカバーできなかった。オリジナリティがあって、ミュージシャンに尊敬されるミュージシャンだ。
- 四ツ谷のディスクチャートというジャズ喫茶で夜中から朝の7時くらいまでセッションをおこなっていた。
- カウンターのところに座って、数日大貫妙子の歌う姿を見ていた山下達郎が、朝の7時頃に急にギターを弾きながら歌いはじめたら、ものすごく歌がうまくてびっくりした。
- それから話し始めて、一緒にバンドを組まないか、と誘われた。
- 生き様=音楽のような当時隆盛を誇っていたロックンロールと異なるメジャー7thコードを使ったポップスをやっていたら、それだけで拒否反応があった。
- 当時山下氏はものすごく嫌な思いをしたと思う。だから今もテレビに出ない。
- 坂本龍一とは音楽に対する考え方が一致するほう。しかし、坂本は歌や歌詞は全然聴いてない。歌に興味がない。特に歌詞。きちんとするよう、誰かが強く言わなければならない。
この番組出演は、2月16日にリリースされる新譜 One Fine Day のプロモーションのようだ。
この番組、微妙な番組だと思った。