ザ・ファシリテーター

ザ・ファシリテーター

ザ・ファシリテーター

装丁、書名のつけ方など「ザ・ゴール」を思い出させる出来。中身も、ビジネス上の手法や考え方を小説仕立てで紹介していくというそのままのもの。「ザ・ゴール」のような既存の固定観念を大きく打ち破るような驚きがないので、小説仕立ての手法紹介本にとどまっている感じがする。
また、権威主義的な古い体質の企業で、こういった手法を実際に適用して従わせるためには、この小説の主人公のように米国の MBA だのなんだのといった権威が必要だろう。そんなものを持たない一介の読者には、高いハードルがたくさん並べられた状態という印象。