中国残留孤児

戦後処理って、あからさまに不公平だなあ、と思う。
一部の軍人はA〜C級戦犯として死刑をはじめとして贖罪を求められた。罪相応のものもいたが、冤罪に近い状態で処刑された者もいたんじゃないか。現地でリンチにあって筆舌に尽くしがたい苦痛の中死んでいった兵士もいただろう。
しかし、一般市民を打ち捨てて戦地から自分たちだけ先に帰った一部の軍人は戦後を安寧の中に過ごし、年間数百万の軍人恩給を貰って悠々自適。中隊長、大隊長クラスだと一年間600万円以上の恩給があるらしい。
そして、中国に取り残され、時代によっては日本人であることによる屈辱的な差別を受け、文化大革命で無実の罪である者は処刑され、ある者は生き延びたが中国での生活に対する恐怖から、国交回復を契機に日本に渡る。しかし、保護はほとんどなく、国民年金レベルの月二万円程度の金で暮らさざるを得ない人々もいる。そりゃ、50代になってから帰国しても言葉が通じなきゃ就職なんて無理だ。ただでさえ就職難だ。結局生活保護
権力を持ち、より重い責任を持っていたはずの連中が、結果発生した多くの苦痛を全て他人に負わせ、逃げ回るどころか、開き直って楽しく生活できるような国って、どんな国なんだろう。