舞洲工場のデザインはムダ?

大阪市環境事業局 舞洲工場はフンデルトヴァッサーにデザイン料6,000万円を支払って作ったもの。もちろんデザイン料だけじゃ建物は作れない。作るために600億円以上使ってる。

こういう意見の方もいるけれども。


http://homepage1.nifty.com/spacekids/tsuhanseikatsu.html


うーん、そりゃ、いいんですよ。自分の金でフンデルトヴァッサーにデザイン頼むなら。
でもね、悪いけど税金なんです。しかも、もうすぐ破産寸前なんです大阪市は。破産したら芸術どころじゃないんです。街を豊かにするどころじゃないんです。というか、私のように市内に住んでても1時間半かかるんです。舞洲に行くには。だから、どんなすばらしいデザインでも見えないんです。心は豊かにならないんです。


そして、財政状況が悪化しつづけているから家の近くにあった図書館の分館がつぶされちゃったんです。大人はいいけど、子供は気軽に図書館に行けなくなっちゃったわけです。


相変わらず公共の保育所は足りないんです。私立だって順番待ち。少子化対策なんて言うけれど、子供生んだらとも働きの家庭じゃ、母親か父親のどちらかは会社辞めなきゃならないかもしれない。だって預かってくれるところがないから。収入半分になります。ただでさえ給料は大幅に下がってます。民間企業は。役所やNHKじゃなけりゃ。それで、収入半分になる決意しなきゃ子供生めないんです。そんな街なんです。どこが豊かなんだろう。ゴミ焼却場のデザインが素敵だと街が素敵なんだろうか。誰も住んでない埋め立て島の殺風景な中に建つゴミ焼却場、ほとんどの人はよっぽどのことがない限り直接見ることがない建物がフンデルトヴァッサーデザインだと大阪の町は豊かなのか?ほんとにそれを豊かだって言うのか?



下水処理場も同じフンデルトヴァッサーにデザインを頼んでるわけです。そのデザイン料は1億円なんです。1億6千万円あったら、小さな図書館の分館が少しは維持できるんじゃないですか?どちらが、ほんとうに文化や町の豊かさにとって重要なんでしょうか。


柱はすべて特注で、全部異なる意匠を施しているとのこと。壊れたりすれば、一本一本オーダーメイドなんですね。一本百万円だそうです。塔の上にはまってる金玉もひとつ百万円。それが数十個あるわけです。それだけあれば、子供の絵本が何冊買えるのかな。公共施設をどれだけバリアフリーにできるのかな。地下鉄の駅から地上へエレベーターを設置できるのかな。どちらが重要?どちらを優先すべき?しかも、5兆円も借金をしている立場で、どうすべきか。


私は芸術が好きだし、デザインも好き。音楽にも絵画にも読書にも興味がない人間は死んだほうがいいくらいに思ってます。でもさ、でも、違うんじゃないかな。フンデルトヴァッサーデザインを、バブル崩壊後に楽しそうに選ぶ市役所の連中は違うんじゃないか。考え方が違うんじゃないか。


わからないとすれば、この方脳が膿んでます。