矢野顕子 NHK大阪ホール

会社の定時が過ぎて、急いで出る。駅前の中卯で牛丼390円。
そのまま地下鉄御堂筋線と中央線を乗り継いで谷町四丁目へ。
9番出口を出ると、そこはNHKの建物が聳え立つのが見える広々としたふきっさらしの広場だった。

  • BAKABON
  • 想い出の散歩道
  • Watching You
  • 誰がために
  • 椰子の実
  • David*1
  • 機関車
  • おおパリ
  • 秋の気配*2
  • 気球に乗って*3
  • 電話線
  • 右手*4
  • PRESTO
  • ごはんができたよ

アンコール

  • Super Folk Song
  • Green Tea Farm*5

「Watching You」は私が一番好きな矢野顕子の曲。
アルバム「welcom back」収録時に比べるとずいぶんラフな感じだったが、それでもいい曲だ。ただ、3曲目くらいまでは結構ミスタッチが多かったような気がする。寒かったから?
でも、NHK大阪ホールのピアノは気に入ったようで、弾いてるのが楽しくてしょうがないようだ。


「椰子の実」はようやくエンジンがかかってきて、いつもの調子になったって感じ。「David」はどうしてもこの曲の David って誰なんだろうって考えちゃう。やっぱりダビデ?人前ではじめて英語バージョンで歌ったとのこと。「機関車」は、矢野さんの曲じゃないけどいい曲だ。小坂忠の曲だ。出前コンサートでは結構聴いた気がするが、いやほんとにいい曲だった。また聴きたい。


「おおパリ」を聴くと、イッセー尾形を思い出す。最後に行ったのは昨年の神戸オリエンタル劇場だったかな。その前の京都の時には小泉首相の見事な真似をしてくれたんだけど、あれっきりだった。なぜだろう。最高に似てたんだけど。


小田和正がマイブーム」とのこと。いっしょにレコーディングしたそうだ。曲は「中央線」。以前大阪城ホールのイベントライブで共演したことあるもんね。http://funky802.com/jive/setlist.html
この「中央線」を収録したミニアルバムが2006年3月に出るらしい。ほかの共演者は井上陽水槇原敬之Yuki忌野清志郎上原ひろみ
オフコースの「秋の気配」は名曲だよな。もちろん小田和正の曲だけど、アレンジの見事さは鈴木康博の影響も大きいんじゃないかなあ。オリジナルはもう前奏だけで涙ぐみそうな作品だと思うんだけど。
私がこの曲をはじめて聴いたのは、友人の家のリビングのステレオから流れてきたFM番組。友人は医者の息子だった。高価そうなステレオだった。ギターの音がひとつひとつくっきり聴こえてきて、思わず体が固まってしまった。そんな想い出の曲なので、矢野さんのアカペラの向こう側に、鈴木康博のギターが重なって聴こえちゃう。


アンコールの後は二曲。終わると観客は意外と素直に席を立つ。なんだか余韻がないなあ。村上春樹の食事後の後片付けみたいだ。もう少しゆったりしようよ。お願い。


オープニング時は紫色のタンポポの綿毛みたいな頭と服装。ドレス。
アンコールでは、黒いニットキャップ?にパンダの顔と耳がついた白いシャツ。別人みたいだった。落差が楽しかった。


ホールを出るとロビーの外側にあるガラスのドーム内部からくっきりライトアップされた大阪城が見える。贅を尽くした建物に、少し気分を害しながら、エレベータを降りた。
文化住宅に住む年金暮らしの老人から徴収した受信料で、こんなもん作ってまっせ。日本放送協会とかいうところの人たちは。そりゃ、自分たちの仕事場がきれいになったらうれしいわな。でもそういう使い方ってあり?役人より性質が悪い連中だな。


だいたい、大阪にはフェスティバルホール、厚生年金ホール、グランキューブ、サンケイホール、梅田コマ劇場など、いくらでもあるんだよな大型ホールは。ここに、公金を使ったホールをさらに追加する意味ってあったのかなあ。ただでさえ、民間のホールは経営が苦しくて、フェスティバルホールでさえ営業をやめちゃうかも、なんて話が一時出てたのに...。


それに、周辺の建物についても、NHKと行政で同じ建物を使っていて、あきらかに友達関係みえみえ。
そんなんじゃ、不正を暴けないだろうが。同じ穴のムジナか。おかげさまで数百兆の借金を作っても役人は一切責任取らず知らん振りだよ。政府の影響を受けないために、受信料制度あるのに、ぜんぜん意味ないじゃん。こんなことなら税金にしろ。ヴォケ。

あれ、矢野顕子の話題のはずが...。
あかん、大阪市長選挙のフラストレーションが。

*1:英語バージョン

*2:アカペラ

*3:レイハラカミのオケで

*4:ELLEGARDEN

*5:ジャズピアニスト上原ひろみの作品