思考停止企業

思考停止企業

思考停止企業

それなりにリアルさも加えた企業内ITプロジェクト成功物語。それなりに反対勢力が出てきたりするのだが、トップ(ここでは社長)があまりに理解がありすぎて、問題にならない。プロジェクトはあまりにスムーズに進んでしまう。こんな風にうまくいけばよいのだけれど。
とにかく実際の規模の大きな企業で、トップがこれだけITを含む業務改革に理解があるなんてことは考えずらい。それは、日本の年功序列制度が飽和状態まで来ていて、企業の経営クラスが現場を離れて時間が立っているためだ。実際の業務からかけ離れた別の世界に長く暮らしていると、実際の仕事をどうすればよいかという自分自身の実感に基づくアイデアは沸かないだろうし、部下が提案してもどれが有効なのかを判断できないだろう。そのため、部下に丸投げになったり、逆にリスクを恐れて行動に移るまでにあまりに多くの時間とコストをかけて時期を逸してしまうのだ。
結局外圧みたいなものによる根本的なてこ入れがない限り、長く続いた企業の本当の意味の再生はないのかも。だいじょうぶかな。私の勤めている会社。