Windows Vista Enterprise にしてみたら

Windows Vista BusinessがプリインストールされたDELLのノートPC LATITUDE D820をWindows Vista Enterprise にアップグレードしてみた。Enterpriseというバージョンは、マイクロソフトと企業間契約をおこなった場合にのみ提供されるものだ。
Businessとの違いは大きく二つある。ひとつはOSとしてハードディスクを暗号化するBitLockerという機能が使えることだ。ただ、これはWindows Vista Ultimateでも利用できる機能だ。
もう一つは、Virtual PC上で4つのOSイメージを動かすライセンスが付いてくるというものだ。これは個人向けやUltimateを含めて、Vistaの他のバージョンでは提供されない機能(権利)だ。ただ、この場合もちろん他社の有償OSを勝手にインストールしたら問題になるわけだから、ここで4つのOSと言っているのはWindows系の過去のOS、Windows XP や、Windows 2000ということになるだろうと思う。

とりあえず、BusinessをEnterpriseにアップグレードしてみた。作業は比較的簡単で、勝手に何度か再起動を繰り返してすすめてくれる。便利だ。

ただ、完成してEnterpriseになったら、サウンドが動作しなくなってしまった。DELLのサイトから、最新のドライバにアップデートしてみても同じだ。デバイスドライバでは SigmaTel High Definition Audio CODEC という表示になって特に注意マークもないのだが。Businessの時点では、問題なく音が出ていたのに。

タスクバーのスピーカーアイコンにカーソルを合わせると「オーディオ出力デバイスがインストールされていません」というメッセージが表示される。同時に入ってきた同じ機種のPCで試したら、同様に音が出なくなっていた。

Windows Updateでパッチを最新にしてみたが、現象は変わらず。
やはり利用者の少ないEnterpriseは、それなりのリスクがあるのかな、と思わざるを得ない現象だった。

また、DELLのBusiness バージョンのインストールでのドライブパーティションの分割方法のままでは、BitLockerも使えないことが判明。BitLockerは、OSのIPL用の暗号化対象外の小さなドライブが必要となるが、そのパーティションが確保されていないだ。いったん、ドライブパーティションを割り当て直す必要があるかもしれない。つまり、完全に最初からインストールしなおしだ。

とりあえず、ゴールデンウィーク中にいろいろといじってみようと、家に持ち帰っているが、全部一からやる時間があるだろうか。