役人を人でなしのように言うだけでは問題は解決しないだろうなあ

社会保険庁、確かにろくでなしだけど、こうなる理由はあるんだろうと思う。つまり、仕事をしない人が出世できる仕組みになっている。もしくは、仕事をしない人「も」出世ができる。いや、仕事をする/しないと、出世する/しないの間に連携がないからなんじゃないかと思う。民間企業でも、社内の評価というのは難しい。特に直接数字で測りずらい間接部門はそうだ。かといって、無理やり数値目標を当てはめると、変なことになる。ただ、民間企業の場合、よっぽど閉鎖的な業界でない限り市場による選別が行われるが、官の世界はそうじゃないんだよなあ。

とにかく役人をどう評価するか、その仕組みをきちんと作らないと、失敗がばれた連中だけを叩きまくるだけで、問題の本質は解決しないと思う。本来選挙で選ばれる首長の意思が人事に反映することで、婉曲に役人の行っている仕事への評価が行われるはずだけど、これは少なくとも日本においては全くまったくうまくいってない仕組みだなあ。