エドモンド・デ・アミーチス「クオーレ」

学研の少年少女世界文学全集で繰り返し読んだ作品だ。再度読みたくなって買ってしまった。
平凡社ライブラリーは文庫本よりほんの少しだけ大きなサイズ。装丁や紙質が少しだけ上等な印象を受ける。ただその代り、約450ページで1,400円する。

私にとっては、どうしても子供の頃に愛読した作品でもあるので、斜に構えて読むこともできず、エピソードごとに涙ぐみ、必死でこらえながら読みとおした。人によっては「クサい」なんて評価をして、全然受け付けない人もいるのかもしれない。

いま読み返しても、個性的で愛すべき主人公の友人たちだ。ただ、逆に主人公エンリコの無個性ぶりが気にならなくもない。どうも、成績はそこそこ良い子のようだが、どんな生徒なのかがうまく伝わってこない。

クオーレ (平凡社ライブラリー)

クオーレ (平凡社ライブラリー)