オリンピックに興味はないが

北京オリンピックに興味はないが、現在発生している自体について感じていることをメモしておく。

  • 中国政府は日本政府に対しても聖火リレーに対する妨害行為を防ぐための対策を取るよう強く要望したらしい。こういう時に「中国警察が、サッカーの試合から帰る日本大使の車や、大使館や日本料理店を守ったようなレベルの高い警備をおこなわせていただきます」くらいの皮肉を言う政治家っていないのだろうか。ついこの間のことなのだが。中国側のあまりに虫のいい要望には驚く。まあ、別にそんな申し入れをされなくても日本側として警備はすると思うけれど。走っているのも日本人だろうし。
  • フランス首相の開会式不参加に抗議して中国のカルフール店内で人々が騒いでいる映像を観た。日本では考えられない。すぐに警察が来て解散させられるのではないか。反日暴動の際もそうだが、意外と中国の官憲は弱腰である。このあたり、よくわからない。
  • ただし、欧米での北京オリンピックへの抗議活動については、少々複雑な感想を持っている。純粋に人権問題としての抗議活動もあるとは思うが、これが中国だから、黄色人種の国だから激しい直接的な行為を生んでいるような印象も受けるのだ。全部ではないにせよ、根深い黄色人種に対する蔑視感覚が形を変えて出てきているものもあるのではないか、と思わせるような抗議の手段も多い。中国と同程度、もしかするとさらにひどい人権問題のあるロシアなどに関して、欧米でこのような抗議活動が行われていないように感じる。さらに、事情は全然違うのだけど、日本だけが反捕鯨活動のターゲットになり、正確な批判というよりもどこか差別的な視線の混じった罵倒を浴びせられるのと似ている様な印象を受ける。無条件で抗議活動のすべてに賛同できないのは、そんな感覚があるからだ。

個人的には、政治と関係ないとか、非商業的だ、といった事実と正反対のイメージをばらまくオリンピック詐欺は終りにしてほしい。ついでに全く同じ構造の高校野球、というか高校野球の度を超えたイベント化もやめてほしい。そんなことしている暇があったら、もっと大事なことに頭や金を使ったらいいのに。