ダウン・イン・ザ・バレー

ヒロインは米国の映画と思えないほど美しいのだが、それ以外はいつもの米国節。とにかく、何かと乱暴。いい年をしたエドワード・ノートンが若い娘エヴァン・レイチェル・ウッドに夢中になるが、あまりのボンクラさに愛想を尽かされたのをきっかけに逆切れしてピストルで撃ってしまう。娘の弟をだまくらかして連れ歩いた挙句、彼を説得しに追いかけてきた二人の善人を射殺した上に、娘の父親を撃ち殺そうとして返り討ち。この人物の内面を理解しようとする観方もあるのかもしれないが、正直私はこういうの苦手である。精細さだとか、純粋さという表現で、その人間の無責任さや努力不足や無知が免罪されることはないと考えているからだ。

ヒロインの美しさだけ観る価値あり。