加藤紘一氏の発言に幻滅

TBSラジオのストリームが終了し、代わりにいくつかの番組をポッドキャストで聞くようになった。荒川強啓 デイ・キャッチ!もその一つだ。

今日のゲストは山田五郎氏と、加藤紘一氏。山田五郎氏の話はいつも面白いので、期待して聞いたが、加藤氏がいることですべておじゃん。加藤氏は自民党の中では少しはましかと思っていたが、ちょっとした話ひとつにしても、まったく同意できない内容ばかりで驚いた。というか、話を聞けば聞くほどムカムカしてきた。

ありきたりすぎる「匿名発言」批判。匿名による責任のない発言が、日本をあいまいなイライラっとする国にしてる、なんてことを言っている。
たとえ、あいまいなイライラっとする国にしてたとしても、明確に亡国的無策およびビジョンなき従来路線の継続しかしていないこれまでの与党やそこに投票している連中に比べたら、よっぽどましじゃないの。

アニメ博物館をはじめとする相も変わらず愚かなハコモノ行政についても、擁護するばかりで、しかもその擁護に一切説得力がない。こんな人間が政治家になることができる日本というのは、政治についてはほんとうに三流以下の国家だと再認識。

「作ったって必ず赤字になるって言われた空港があって、しかし作ってみると使用頻度が全国で5番目です。」

このあたり、元役人らしく、嘘は言ってないが論点をすり替えている。
「若い時おまえはハゲるって言われてたけど、年取ったら太ったよ。」みたいな。太った太ってないには興味ない。ハゲについて話してんだろうが。

「道路についていえば、東京では1キロ1,000億かかる。地方は20億でできる。しかし採算は東京のほうがとれる。ということは地域には道路が作れないということ。すると中央に人が集まってくる。ですから公共事業については議論が必要になると思います。」

私はこの手の「議論が必要」という結論にする人間は一切信用できない。筒井康隆氏なら「NHK的思考停止型コメント」と呼ぶだろう。たとえば会社の会議をやったうえで、最後に「今後も議論しましょう」だけが結論になったら、その会議は完全に無駄である。つまり加藤氏の話は全部無駄なので、二度と番組に呼ばないでほしいと願う。荒川さん。