マイケルとファラ

邦題「今夜はドントストップ」でマイケル・ジャクソンを知った。

岩崎宏美は、マイケルの大ファンだったなあ。ラジオで言ってた。

タウン誌でバイトしたたとき、無料チケット貰って映画見に行ったっけ。「ムーンウォーカー。」
駅の地下にあったガラガラのロキシー金沢で、マイケルが45度斜めに倒れながら歌うのを聴いた。
子供が大好きなマイケルが、最後にはこれまた大好きなトランスフォーマーそっくりに変形して金属製のロボットになって悪い奴をやっつけるのだった。そんな無茶な。

しかし、マイケルの歴史を知るには一番いい作品だ。ジャクソン5時代の歌をはじめ名曲目白押し。就職した後、ビデオを見つけて買ってしまった。

ライブに行ったことも、CDを買ったこともなかったけど、なんだか30年来の友人を亡くしたみたいな気がするのはなぜだろう。

そして、ファラ・フォーセットだ。あえて言えば、ファラ・フォーセット・メジャースだ。

彼女の出世作「チャーリーズエンジェル」は、私が初めて一人で見ていた海外ドラマだ。
ただし、私が見始めたころは、すでに彼女は降板していた。そして、今見るとサル顔に見えるケイト・ジャクソンのファンになった。

当時買っていた映画雑誌「ロードショー」には、ファラのグラビアが掲載されていた。
中学生だった私は今見るとどうってことない、映画「サンバーン」の写真に悩殺されてしまったのだった。

http://jidai2005.at.webry.info/200607/article_22.html

そして、ある日日曜洋画劇場で「サンバーン」を放送するというので、わくわくしながら待っていた。しかし邪魔なことに親も一緒に見る気だ。仕方がない。観念していっしょに観ていたら、最初から下ネタ。ファラが、飛行機で隣り合った主人公の股間に水をこぼす、しょうもない下ネタだった。映画はほんとうにつまらなくて、逆にファラ・フォーセットのキャラの存在感が強調される。ただし、吹き替えの声はのび太。いや、ドロンジョ、もとい小原乃梨子。合ってなかった。子供ながらに思った。

サル顔のケイト・ジャクソン好きのお子様から、ピチピチのダイビングスーツの胸元を開けたファラ好きになるまでの成長に1年かからなかった。
彼女の映画作品「スペースサタン」もテレビ放送をチェックして楽しみに観たけども、これも大駄作だった。孤立した狭い宇宙コロニー内をふらふらするファラの薄着だけが売りのクズ映画だ。

その後、テータム・オニールのファンになった。当時「ロードショー」の人気投票でも一番だった。彼女はライアン・オニールの娘。なくなる前のファラと結婚した当人だ。ある意味親子二代にわたって、私の子供時代の憧れだったわけだ。
テニス・プレーヤーのマッケンローと結婚したと聞いて、幸せになるといいと思っていたが、その後離婚。しかもコカイン中毒。