なぜか大学名を名乗るお客さん

NHKのソングライターズという番組は、ゲストであるソングライターを客が入った教室に呼んで、佐野元春と対談をする。小田和正さだまさし松本隆スガシカオ、といった流れで続いている。

ここで客を指名して、ゲストに質問させるコーナーがある。
すると、必ず「○○大学の○○です。」と自己紹介する。NHKの職員に、番組収録前に練習させられたのかと思うほど、全員一律で同じ名乗り方をするのだ。
そういえば、「朝まで生テレビ」でスタジオの隅で観覧している連中に発言させると、たいてい同じように「○○大学の○○です。」と自己紹介する。
下手すると学部まで言っちゃう。

私はこれがとても恥ずかしい。

そもそも、質問される側だって、そこまで個人情報を公開してもらう必要ないだろう。
だいたい、○○大学の学生であるというのは、会話する前に相手に伝えなければならないような大事な情報ではない。さらに、文学部だろうが工学部だろうが、家政学部だろうが、帰宅部だろうがオデブだろうが、相手は知ったこっちゃないよ。

本人にとっては、○○大学の学生であるということが大切なんだろうけど、はっきり言ってよっぽど特徴のある大学じゃなければ、聞かされるほうにとっては意味のない情報だ。バカ田大学とかだったら、言ってみる価値はあると思うけど。どんなカリキュラムなのか質問したくなるもの。

じゃあ、どう自己紹介したらよいかだ。

相手にとって、必要最低限の情報でいいのだ。
相手が入社希望先の面接官ででもなければ、きみが大学生なのか、勤め人なのか、家でぶらぶらしてるのかくらいがわかればいいのだ。
よっぽどのことがない限り、実は火星人だ、とか、実は昨日初めてタバコを吸った、とか言ったことを初対面の相手に告白する必要はない。
だから、まあ無難にこう言っておけばいいのだ。

「○○と申します。大学生です。」

そう思いませんか。


....独り言で何を問いかけてるのだろうか。>自分