ゴースト・オブ・マーズ カーペンターどうした

TSUTAYA でレンタル。半額キャンペーン中だったので、当日返却でDVD2作品が315円。

なんだかんだ言ってカーペンター監督の映画は好きなのだが、正直言ってイマイチというか「どうしたんだカーペンター」という出来。監督作品としてひとつ前の「ヴァンパイア・最期の聖戦」は、後半はともかく前半はわくわくさせられるものだったが、今回は全体的に盛り上がらない。
敵が怖くないんだよな。「遊星からの物体X」にせよ「ゼイリブ」にせよ「ヴァンパイア・最期の聖戦」にせよ、敵役の気味の悪さが強烈だったが、今回の敵はあっさり風味。ちょっとキツいヘビメタ野郎が集団で襲ってくるだけ。乱闘の中で、手が切り落とされたり、首がちょん切られたりといったショックシーンはあるけれど、なんだかあんまり痛さが伝わってこない。映画だと「プライベートライアン」や「スターシップ・トゥルーパーズ」、マンガだと「寄生獣」などの方が、物体としての人間の体が破壊されていく様を冷徹に描いていて怖い。しばらくぶりにカーペンター作品でハズレという印象。
しかし、ネット上の評判見ると意外にいいんだよな。というか、絶賛している評価が満載だったりする。私の見方が悪いのか。