キムタク主演の「エンジン」を観る

F1ファンとしては、F1がどのように扱われたかが気になる。
そこで観てみた。トヨタの強力なバックアップのもとおこなわれたと思われる映像ばかりだった。なかなか見ごたえがある。レースもどきのシーンもいい。ゴールデンタイムのテレビ画面にフェラーリはまだしも、ミナルディのマシンが大きく映るとは思わなかった。

キムタクはヨーロッパのレースチームをクビになって、日本に帰ってきた。その途中2005年のF1開幕戦オーストラリアGPに立ち寄ったということになっている。
クビになったチームというのがよくわからない。F1 ではない。F3でもない。となると、F3000ということになるのかなあ。もしくはフォーミュラニッサンという可能性もゼロではない。
このチーム不思議で、たしかにおなじカラーリングの二台が走っているが、ノーズの形をはじめとしてマシンの形状がかなり違う。まあ、セカンドドライバーに前年までの型落ちシャシーを使うようなチームもないわけじゃないだろうが。
現実的に考えて、古い日本のF3000フォーミュラニッポンシャシーにカラーリングして富士スピードウェイで走らせたんじゃないかと推測するが。

キムタクは日本に戻って、以前自分が所属していた泉谷しげるのチームで走らせてくれと頼む。車椅子に乗った泉谷しげるはまんまフランク・ウイリアムズ。笑った。
しかし、このチームはF3のチーム。F1にまで売り込みに行くようなドライバーがF3ってーのはあり得ない。普通フォーミュラニッポンだと思うが、どうせ観てるのはキムタクファンの腐女子だろうから、適当な設定でやっとこうというわけだろう。まあ、細かいところはどうでもいい。

冒頭と、わずかなレースシーン以外は、一緒に観ていたヨメのキライな「大家族もの」っぽい匂いがぷんぷんする設定。レースにも興味がなく大家族がキライなヨメにとってはさぞ気に入らないドラマだろうと思いきや、結構面白がってみている。結局キムタクファンなんじゃないの?

キムタクの演技は、いつもどおりキムタクのままである。彼はどんな役をやってもキムタクになる。キムタクがキムタクをやるんだからこれほど強いものはない。すごいな。

どうも、来週からも録画してみてしまいそうだ。