シンフォニーホールでメンデルスゾーンとベートーベン

仕事が終わってから地下鉄に乗って梅田に。JR環状線に乗り換えて福島へ。
シンフォニーホールで「ベルリン・ドイツ交響楽団」。
日系米国人ケント・ナガノ指揮。

アンコール

アンコール

普段クラシックを聴かないので、演奏がどうとか、バイオリンのソロがどうとかはわからない。が、比較的楽しく聴くことができた。全体的にテンポが速いのと、バイオリンの庄司さんがキメのフレーズを弾き終わるあたりで弓を弦からはずす際に少し乱暴な感じがしたのが気になった程度。

招待券でとてもよい席に座ることができた。感謝。
下世話だがチケットの値段を観たら13,000円。ヨメと二人分で26,000円分だ。げーっ。
やっぱり、オーケストラは一杯人がいるからなあ。これでも単価にすると安いんだろうけど。

そういや、休み時間にパイプオルガンのところの立ち入り禁止のロープをわざわざはずして侵入して自分の席の側に行った50歳ぐらいの女性二人が、係員に注意されていたのが面白かった。会場の正面なので、観客ほぼ全員から観られていたと思われる。
ただ、私も椅子の前にあった幅広のついたての上にハンカチを置いていたら、ものすごい早口で理由を言いながら丁寧にどけてくれと氷川きよしをジャニーズに入れてかき混ぜたような係員に注意された。
このホールは公正な報道で定評のある日本のマスコミ業界の一員、朝日放送のホールなので、上から下を見下したように細かな注意をするのが好きなようだ。

どうせ注意するなら、庄司さんのアンコールソロが始まった時に席を立って、バイオリンの音色だけになった会場に、コツコツという靴の音を響かせながら向かって左側のドアから出て行ったどこかの大企業の総務部長みたいなおじさんにもするべきだろう。あれはさすがに失礼だった。ソロがはじまったとたんだもの。
多分、トイレに行きたくてたまらなかったのだろう。つまり、観客の少なくとも一人はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の演奏中、便意を強烈に我慢していたということだ。会場の中央前から数列目という最もよい席に座っている人がそんな状態になっていたとはご愁傷様である。