http://d.hatena.ne.jp/tyosaka/20060122/p1
で市松人形のことを書いたらたいへんな反響があった。約一名のかたから。
そこでもうひとつ気になることを書いておく。
市松人形ってテレビのバラエティ番組でイメージがずいぶんダウンさせられてる。
あれだけ毎年のように髪が伸びただの、夜中に小さな牙を剥いて襲ってきただのと、再現映像で繰り返し流されると、かわいい人形としての位置付けは完全に喪われてしまって、モンスターの一種、いいとこチェッキーの仲間として扱われてもしょうがない。
市松人形推進協会の皆さん。何とかしなくてはなりません。
日本のすべてのものには協会だの財団ができます。エレベータにも二種類。マンション管理にも数種類。きっとマンホールのふただとか、たくあんのしっぽにもそれぞれ役人の天下りの方たちを受け入れる法人があるはず。市松人形だと文部省でしょうか。もしくは雛人形業界のからみから通産省ってこともありえるかも。
だからきっとあるはず。財団法人市松人形推進協会が。いったいあなたたちは何をしているのですか。
ただでさえ雛人形を買ってもらえず、市松人形をあてがわれた次女以降の子供たちは、親の愛情に疑いを抱いているのです。七段飾りの雛人形と市松人形では、大きさを比較しただけどもずいぶん違う印象を受けます。容積比だったらその二乗です。値段を聞けばその疑いは確信に変わってしまうでしょう。それだけも残念な気持ちがあるのに、テレビや子供雑誌で繰り返される市松人形のイメージダウンキャンペーン。もらってありがたくないプレゼントベスト５に入る市松人形なのです。
とりあえず、市松人形のイメージアップのための冊子を作り、図書館や雛人形売り場におくところから始めましょう。予算5千万円ほどあれば、全国に配れるでしょう。うち4千万円はキックバックになります。これはおいしい。
あと、テレビ局に圧力をかけましょう。市松人形を怖く扱った局の放送免許はとりあげます。そうすれば、市松人形の地位が向上し、みなが市松人形をほしくなります。市松人形を主演にしたドラマもつくりましょう。「市松が今、逢いに行きます」ではどうでしょう。夜中に捨てたはずの市松人形があなたの寝床に会いに来るはなしです。あ、これだと、あんまりイメージアップにならないかもしれません。「市松男」もヒット確実です。市松人形に恋したオタクの話です。「世界の中心で髪が伸びる」は涙を誘う名作になるでしょう。kobaryu氏が歌う「瞳を閉じてください。お願いだから。」も大ヒット。
あと、ガッツ市松としてボクシングデビューも考えたほうがいいかもしれません。無表情で髪をのばしながらせまられたら、亀田三兄弟も怖くてリングから逃げ出すこと確実です。
日本全国の次女、三女、四女のために市松人形推進協会が活躍しなくてはならないときがやってきたのです。
