少し前に買った半村良の「産霊山秘録」。冒頭から少し読んだところ。
出張の朝鞄に入れたつもりが入れ忘れていたので、新大阪の駅の本キオスクで移動中の暇つぶし用に二冊の本を買った。
- 「スラスラ書ける!ビジネス文書」清水義範
- 「お江戸の意外な「モノ」の値段―物価から見える江戸っ子の生活模様」中江克己
新幹線の行き返りで全部読んだが、実はこの三冊が少しずつつながっていたのだ。予想もしてなかったので驚いた。
なぜか「ビジネス文書」の本で、「産霊山秘録」の作者半村良についての記述が出てくるのだ。清水義範は、大学卒業後、数回文通したことのある半村良の紹介で東京の広告代理店に就職したとのこと。えー、そんなの初耳。さらに「ビジネス文書」の点でも半村良が名人だったとのこと。畑違いの本がいきなりつながった。
「お江戸の意外な…」はとても面白い。江戸時代の物価を衣食住、歌舞伎観劇、旅行、風俗などさまざまなテーマで事細かに明らかにする。現在の物価に換算しながら楽しむことができる。私は一文を20円として計算しながら読み進めていた。現代我々が日常使う言葉の語源が、実は江戸時代の文化に基づくちょっとしたことにあることも折に触れて紹介している。今話題の金貸しの金利の話も出てくる。
読み進んでいると、江戸時代の両替屋、ひいては現在の銀行の始祖が「天王寺屋」との話が出てくる。あれ、どこかで観たような名前だ。そう「産霊山秘録」の冒頭に登場していたじゃないか。レアものの掛け軸を競り落としてたのが天王寺屋だ。ここでもシンクロしてしまった。
- 作者: 半村良
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 文庫
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- 作者: 清水義範
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/04/19
- メディア: 新書
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お江戸の意外な「モノ」の値段―物価から見える江戸っ子の生活模様 (PHP文庫)
- 作者: 中江克己
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2003/08
- メディア: 文庫
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