ココログに比べてはてなは安心かも…

http://www.thinkit.co.jp/free/article/0610/1/1/

ウェブサービスの安定運用のための基本的な方法を、的確に説明してある。
Apache にロードバランシングのための機能があることは初めて知った。
月間5,000万ページビューのはてなブックマークが、かなりシンプルな機器構成で安定稼動していることには感銘を受ける。

なぜなら、十分の一くらいのページビューの企業内ポータルを、Websphereベースで、IではじまるIT系の老舗企業やらにざっくり見積もってもらうと、機器とソフトウェアライセンスだけで4億円なんてことになるからだ。この違いはなんなのだろう。それはつまり、ほんとの意味の使える技術の有無ということなのだろうと私は思っているのだ。

MではじまるPCのOS独占企業の場合は、どうしても囲い込みをしようとして自社のシステムを無理やり連携させまくってしまうために、仕組みがとても複雑で、運用が難しいソリューションになってしまう。
また、たとえば、スケジュール管理などの仕組みは自社の Exchange Server による囲い込みをおこないため、SharePoint Portal というウェブポータルソリューションには搭載しないのだ。これは、顧客の立場に立った戦略ではなく、あくまで供給側の都合による製品戦略だ。M社は製品の個々の仕様については、比較的ユーザーオリエンテッド的な部分もある。というか、ユーザーインターフェイスなどに一貫した哲学がないので、ベータ版の段階でさえふらふらしているように見える場合があるだけかもしれない。しかし、とにかく製品戦略としては決してユーザー志向ではない。

ココログや、答えてねっとのような多くの利用者を集めているサービスの運用のあまりの不手際を観ていると、IT業界の中であたりまえの技術自体が見失われている印象を受ける。