パーフェクトな妻たち

最近はまっているテレビ番組のひとつ。

家の掃除や整理整頓ができない妻(実際は妻に限らない)が毎回二名、アンシア・ターナーというお掃除好きタレントにはっぱをかけられてゴミ屋敷みたいな自分の家を掃除する番組。最後に、がんばったほうを優秀者として表彰するとこで終わる。一応二人を競わせて番組としての面白さを出している。

しかし、一番面白いのは、撮影されたゴミ屋敷を、アンシア・ターナーの豪邸の地下にあるシアタールームで、スクリーンに表示して二人の出演者が見せられるところだ。汚い自分の家を他人に冷静に見られた上に、アンシア・ターナーの「これはひどいわ」「あー、なんてこと」といった悪態をつかれるのだ。さらに、家族のコメントを見せられる。多くの出演者はここで、恥ずかしさと情けなさで泣いてしまう。

なんだか自己啓発セミナー的な手法に思えないこともないが、ここがクライマックスだ。
あとは、アンシア・ターナーの豪邸の中で、ちょっとした家事のコツを教えられるが、はっきりいってゴミ屋敷を処理するためのノウハウとしては、あまりに貧相なものだ。

とにかく出演者は、家に帰ってゴミを捨て続ける。

ただ、この番組の効用は、自分も掃除をせねば、と思わせるところだ。それはアンシア・ターナーのノウハウがどうのこうのではなく、世界で共通して自分と同じように片付けのできない人間がいて、その家が客観的に観るとひどいものだと感じさせるからだ。

なお、アンシア・タンーナーは、テレビ番組のレポーターをやっていたようだ。彼女が、番組中に事故にあって火傷をする映像がYouTubeにある。

あの豪邸は、その事故の賠償金で建てたのかなあ、なんて下種の勘繰りをするのもまた楽しい。

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