獄窓記 (新潮文庫)

獄窓記 (新潮文庫)

累犯障害者に続き、山本氏の著作を読む。実質上のデビュー作、ということになるのだろうか。累犯障害者へとつながる経験の一部と、服役前のいきさつから、刑務所での生活に関する綿密な描写が続く。

それにしても、不思議なのは日本の司法界だ。おなじことをしているのに、潔く罪を認めた山本氏が服役することになるのに対して、辻元清美は執行猶予で済んでいる。その判断基準が謎だ。
たぶん、辻元清美は自分のやったことについて何の反省もしていないし、山本氏に対してもほんとうの意味で謝罪の気持ちもないのだろうと思う。あっという間に議員に戻り、恥知らずに以前と変わらぬ言動を繰り返していることに対して改めて腹立たしく感じた。